日本では「何歳までには親知らずは抜いておこう」という習慣はあまり無いと思います。
しかし、海外では比較的若いうちの親知らずを抜歯することが習慣化されています。
これは日本には「親知らず専門外来」のような親知らずに特化したクリニックが少なく
大学病院などの大きな施設でないと抜歯治療があまり受けられないことが要因です。
では、実際には何歳までに親知らずを抜歯しておくべきなのでしょうか。
論文データをもとに解説させていただきます。
25歳以上で抜歯後の合併症リスクが高くなる
ある論文によると327人の抜歯をした患者さんの中で術後感染症(ドライソケット・オトガイ神経麻痺)
の統計を調べたところ、25歳以上で有意に術後感染症が増加したと報告されています。
なぜ、年齢が高いと術後合併症リスクが高くなるのか
年齢を重ねると骨が硬くなり、回復力も低下するため、抜歯に時間がかかるようになったり、傷口がふさがるまでに時間がかかったりします。
また、親知らずの根の先端は年齢を重ねるにつれて下顎管に近づき、抜歯による損傷や麻痺のリスクが高くなります。
親知らずを放置しておくことのリスク
日本人の7割は正常方向に親知らずが生えてこないと言われています。
これは日本人は顎が狭く、親知らずまで並ぶだけのスペースが残されていないからです。
多くの場合、中途半端に埋まった状態になったり、真横を向いてしまいます。
そのような状態で放置すると
・手前の歯を虫歯にしてしまう
・周囲の歯茎が細菌感染を起こす
・局所的に歯周病が進行する
このようなことを繰り返します。
虫歯や感染が進行したあとに親知らずを抜歯しても、虫歯や歯周病は改善しません。
したがって、発症する前に抜歯をすることが最も簡単で有効な治療と言えるでしょう。
これらのことから全国親知らず専門外来では24歳以下の無症状の状態での親知らず抜歯をお勧めします。
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